Was ich täglich denke.

法学をお勉強しております。

大学院へ進学するという事③

 研究中の判例評釈が行き詰まったので、気分転換に書きます。

 

引き続き、テーマは以下通り。

【問題の所在

今回は大学院進学ってどうなん?(特に文系)というあまり知られていない、大学院受験、修了後の進路、環境について書いていきたいと思います(何回かに分けて書きます)。

今まで、大学院受験、環境についてつらつらと書いてきましたが、少しは大学院の事がお分かりいただけたでしょうか?そして今回は…

大学院の修了後の進路についてです。

 大学院修了後の進路…みなさんはどういったイメージでしょうか?文系大学院に行った奴はは就職活動がさらに難しくなる?そもそも就職できるの?といった感じでしょうか。そこで以下では私の経験から、このことについて述べていきたいと思います。

 

⑴ 修了後の進路-民間就職への道-

 大学院へ様々な目的を持って進学する方がいます。その中でも「民間就職」を選択する方が結構おります。私も修士号を取得後に、民間企業へ就職した一人です。そこで、就職活動はどうしていたのかといいますと、基本的には学部の人たちと同じ土俵で就職活動を行います。要するに、学部卒の方たちと一緒に企業説明会等へ行き、選考を受けて、内定を得るという形をとります。私も、それに従い就職活動を行いました。

 そこで感じた企業の方からの(私が選考を受けた企業等)大学院卒の扱いについては、比較的良い印象だった気がしました。あくまで経験的なものですが、企業の方からのウケは良いと思います。特に大学院で鍛えることができる「問題に対する論理的な答えが出せる」といった面を全面的にアピールできれば、学部卒と圧倒的に差を出すことができます。また、それに併せて志望動機を面接でバッチリ決めれば、なんとかなると思います。ただ、「なぜ、大学院へ進学したのか」という問いに対しての答えが良くないと就職活動は苦戦すると思いました。

 私も、当時は就職活動を行いましたが、その時の経験は非常に価値のあるものだったと思います。また、日本ってこんな風に就活するんだなぁと、少し俯瞰した見方もしていました。私の大学院の同期も、みんなしっかり就職を決めていたので、大学院修了後に進路がない、といった人はいなかった気がします。ですから、大学院へ行ったから就職活動が厳しいということはないと思いますし(結局個人次第だけれども)、むしろ企業の方からしたら目立つ経歴になると思うので、それだけで強みになるはずです。

 

⑵ 修了後の進路-博士後期課程への進学-

 民間就職をせずに、博士後期課程に進学する方も当然おります。大半は研究者(大学教員等)になるために進学する方が多いでしょう。博士後期課程に進学するためには、基本的にまた博士後期課程を受験しなければなりません。しかし、内部進学(修士号を取得した大学でまた博士号を取る人)であれば、試験が免除?される大学もあるはずです。

 私は先ほどのように、民間就職を挟んでおり、さらに博士後期課程は違う大学へ進学しようとしたので、改めて受験をしました(かなり辛かった…)。運良く入学が許可されたので、良かったのですが、落ちたらかなり悲惨でした。

 

-結びにかえて-

 以上のように、ざっとではありますが、大学院の事について書いてきました。色々と書きたいことはありましたが、少しでも「大学院について」わかっていただければ良いと思っております。大学院へ行きたいと思っている方、興味を持っている方は是非ともそこへ飛び込んでみてほしいです。

 私も、「研究がしたい」という一心で、民間企業から再度大学院へ飛び込みました。そこでは研究を行い、日々先の見えない不安と苦悩と向き合っております。しかし、不安や苦悩は、おそらく民間企業で働いていても毎日そうだと思います。当時民間で働いていた時もそうでした。ただ、ここに来て一つ違うのは後悔がないことだけです。加えて、上記一連の経験からできるだけ後悔はないように生きたいとも思いました。

 このように、最後散らかったまとめになってしまいましたが、以上で終わりたいと思います(書くの疲れた…笑)。

 

 

 

 

 

大学院へ進学するという事②

前回に引き続き

【問題の所在

今回は大学院進学ってどうなん?(特に文系)というあまり知られていない、大学院受験、修了後の進路、環境について書いていきたいと思います(何回かに分けて書きます)。

 

さて、本業の研究はあまり進まないのですが、今回は前回の続きということで、大学院について書きたいと思います。

 

今回は、大学院の「環境」についてです。

 大学院の環境と聞いて、皆さん何を想像するでしょうか。理系なら実験やら何やらで想像がつくでしょうが、文系となるとそもそも研究ってどうしてるの?と思うことでしょう。

 ここからは、私の日常に近いですが文系(法学系)の大学院の環境について述べていきたいと思います。

大学院の環境⑴ 日々文献とにらめっこ

 大学院となると授業を受けるというよりも、持っている知識と問題意識を前提に研究を進めなければなりません。そのためには、まず先行研究をひたすら頭に叩き込みます。また、特に法律であれば、今ある条文がどういった理論的背景をもとに起草されたのかという起草過程、立法趣旨を遡ることも多々有ります(ローマ法、ドイツ法、フランス法英米法等の諸外国の要素が入り混じっています)。加えて、日本の理論的到達点を明らかにした上で、それと比べて諸外国の法制度、法解釈等が日本とどう違い、どのような示唆を得ることができるのか検討することもあります。そのため、ドイツ語だったりフランス語が読めなくてはなりません。

 このように、今までその問題について蓄積された膨大な資料を読み、その上で自分の問題意識について論文を書く、といったのが日々の生活であります。ですから、ほぼ毎日研究室にこもって、ひたすら読み、理解しようとするのです。

 やや研究手法について書いてしましましたが、私もまだ上記のことが難しくてできてませんし、研究手法についても語れる立場ではありません…

 

大学院の環境⑵ 「変な人」が比較的多い

 これはあくまで主観的なものですが、大学院には「変な人」が多いです。「変な人」というと、悪いイメージもありそうですが、良くも悪くも「変な人」が多い印象です。 具体的に書いてしまうとよろしくないのであまり書けませんが、なんだこいつ!!??って人がいます笑。

 学部を卒業して大学院へ入学した時、説明会があったのですが、そこで大学院長が「君たちは変な人なんです!!」的な講話をしていて、何ぞや!!と思いましたが、今思うとその通りだと思います(私も多分どっか変なはずです…)。

 

大学院の環境⑶ 時間の使い方

 前述のように、大学院は学部に比べてとても「授業」というものが減ります。もちろん授業はありますが、学部の時のように受け身の授業はありません。また、誰からもあまり干渉されないので、時間の使い方次第で、毎日何もせず過ごすことも可能です。全て自分の決めたスケジュールで動けるのです(修士の時は先輩と昼からビール飲んだりしてたなぁ…)。

 実際のところ、この「自由」のせいで、大学院へ来なくなる人もいます。途中で生存が不明になる人もいたりいなかったり…。主体的な人であればいいのですが、受け身の姿勢を持っていたら、大学院は生き辛いとこかもしれません。

 

 

 以上のように、大学院の環境について述べましたが、本当に研究が好きだ!って人には最高の環境だと思います。また、大学院に入学する人の目的は違う(民間就職、公務員受験、博士課程進学等)かもしれませんが、主体的に動ける人、または動こうと努力する人は有意義に過ごせると思います。

 では、こんな感じで今日はおわりです。

 

 

それでは。

 

大学院へ進学するという事①

問題の所在

今回は大学院進学ってどうなん?(特に文系)というあまり知られていない、大学院受験、修了後の進路、環境について書いていきたいと思います(何回かに分けて書きます)。

 

1. 大学院受験と大学院の種類(文系大学院、特に法学系大学院)

 

 法学部があるところであれば、大抵法学研究大学院と法務研究科があると思います。

・法学研究大学院

 いわゆる、研究者(大学教員等)を養成する大学院です。私が今在籍する大学院です。大学院受験する際の試験科目は一般的に、修士は外国語1科目(稀に2科目)と専門科目(自分の専攻する科目、これも稀に2科目)があります。博士は内部進学なら免除な所もあれば、外部なら外国語2科目です。これに加えて面接試験があります。

 面接試験ですが、これは自分の研究計画書を提出し、指導を受けたい教授からあれこれ質問されます。研究計画書については、どんなことに疑問があり、何を研究したいか端的に書いてあれば良いと思います。

✴︎ちなみにいま現在入学者は少ないと思います。

 

・法務研究科(法科大学院)

 この大学院は法曹(弁護士、検察官、裁判官)になりたい人が行く大学院です。あまりよくわかりませんが、適性試験?みたいなやつと、大学院ごとに筆記試験があるはずです笑。当初はこの大学院へ進む人が多かったのですが、現在入学募集を停止する大学(事実上の閉校)が増加する等の状況があり、大学側としても必死です。

 

 私は純粋に法学をもっと深く勉強したい、という気持ちと学部時代の恩師からの後押しがあり、大学院進学時は他の大学(レベルの高い大学に行けと言われたので)を受験しました。大抵レベルの高い大学であれば内部進学が多いでしょう。

 外部からの受験であれば、ある程度勉強量は必要であります。面接の際にも、研究したいことについて、細く聞かれることが多いです。私は、3校受験したのですが、ある大学院の面接でフルボッコにされました。

 また、メンタルも結構大事です。特にあまり大学院へ進学する人が少ない大学ではちょっと辛いかもしれません。というのは、だいたい学部4年生の時期に受験するので、その頃は周りが就活を終えている可能性が高く、進路の決まっている状況に焦燥感に駆られます。現在は就活時期も遅れているので同じ時期なんですかね?

 こんなわけでいろいろ書きましたが、私はどんな理由であれ、大学院進学について肯定的です。表題の「大学院へ進むということ」については、このシリーズの最後に書きたいと思います。

 

それでは。

 

 

所感。

今回は「やりたい事」について書いてみます。

よく同年代(特に大学の同期)から「お前はいいよな、やりたい事があって」みたいな事を言われます。

 

 毎回この言葉を聞くと、前までは受け流してたんですが、最近やたら多く聞くので反論をしたいと思ってました。しかし、お酒の席で反論すると雰囲気が悪くなりそうので心に留めておき…

 確かに、好きな法学をみっちり勉強できる様な今の環境はとても良いです。研究していて辛い時の方が多いですが(本当に辛い…)、それでもやりたいと思えます。

 毎回この「やりたい事をやれて羨ましい」という言葉を聞いて、真っ先に思うのは、「じゃあ、やればいいじゃん」って事です(ホリ○モンがよく言ってる)。

 

 そう多くはないかもしれませんが、皆さん「やりたい事」って絶対持っているはずです。しかし、それが非現実的であったり、リスクを考えて「やりたい事」が「やらない事」に単に変わっているだけだと思います。

 

 私も、博士前期課程(修士)を終えてから、目の前のリスクを考えて「民間就職」をしました。この時、博士後期課程(博士)に進んで大学教員になりたい、という「やりたい事」をリスクを考えて「やらない・やれない事」へと変えてしましました。

 その後、民間で働いている時に「このままでいいのか」といった気持ちがとても強くなり、会社を辞めて博士後期課程に進学しようと改めて決心しました。もちろん、仕事はとても有意義であり、貴重な経験をさせていただきました。

 会社を辞めて、もう一度受験する事はとてもリスクがありました。けれど、人生長い期間で考えると、仮に70年生きるとして、その1、2年を「やりたい事」の準備に使うのも悪くないな、っと思って自分を許していました(また、背中を押してくれた恩師にはとても感謝しています)。

 

 そうは思いつつも、よく感じるのですが「一歩踏み出す」ってとても大変なんですね。踏み出した先が深い沼のようなものだと感じると、益々踏み出せません。

 でも、案外底は浅いです(浅いはず…)。おそらく好きな事をしている時が一番楽しいんです。またそれに伴うリスクは、当然負うべきだとも思います。あくまで負える範囲で。

 

こんなわけで、まとまりのない文章を勢いで書いてしまった。

 

おやすみなさいませ。

 

初稿。

初投稿でございます。

 

 普段は、論文やら何やらで堅苦しい文章を考える日々なので、ここでは無責任な発言多めで書いていきたいと思います。主に日々の雑感です。

 ところで、私は今現在、法学研究科の博士後期課程というところで、主に研究活動に従事しております。その他、NPO法人で非常勤をやったりしております。

 学部卒→修士→社会人→現在という感じで、歳はこの業界ではまだ若い方であります。学部から一貫して法学を勉強しており、一回社会人を挟んでこの業界に足を突っ込みました。

 なぜこの業界に進んだのか、民間企業をなぜ辞めたのか、といったことは今後書いていきたいと思います。

 とうわけで、今回はここまでにして、また書いていきたいと思います。

 

 

 よろしくお願いいたします。